レーシックのリスク

レーシック(レーザー視力回復手術)のリスクについて

あなたもレーシック(レーザー視力回復手術)を受けるにあたり、一番気にしているのはレーシックを受けたことによるリスクなのではないでしょうか。リスクが全くない手術はこの世にありませんので、ちゃんとリスクを把握し、納得した上で手術を受けることがとても重要です。

レーシック(レーザー視力回復手術)の考えられるリスク

レーシックは外科手術のなかでも最も安全だといわれていますが、医療手術である以上100%リスクがないとは言い切れません。

まれに副作用や合併症が発生してしまったり、思ったほどの効果を得られないケースもあります。
またレーシックは角膜を削ることで屈折を調整する手術なので、たとえ結果に不満があっても元に戻すことはできません(角膜の厚さが十分あれば再手術は可能です)。

レーシックのリスクを少しでも減らすためにも、確かな技術と機器をあわせ持つクリニックで治療することが重要になってきます。

それでは、以下に報告されている副作用や合併症のなかでも起こる確率の高いものを挙げてみました。

ハロ・グレア現象

レーシック手術を受けて、もっとも多くみられる合併症がハロ・グレア現象です。

・ハロ現象
 光を見たときに、目を強くこすったあとのように光の周りにぼんやりともやがかかったように見えてしまう症状
・グレア現象
 光を見たときに、光がきらきらと放射状ににじみ、必要以上にまぶしく感じる症状

一般的な場合、この症状は通常3ヶ月から遅くても6ヶ月程度で自然回復すると言われています。

夜間の瞳孔が大きい人や重度の近視の人に起こりやすいと考えられています。

また、重度の近視の場合、この症状が残ってしまう可能性があるという報告もあります。
確率は少ないのですが、自分がそうなる確率はあるのか、手術前にきちんと医師に確認しておきましょう。

ドライアイ

レーシック手術でフラップを作成するため、術後は角膜の感度が鈍り、瞬きが減少するため、眼が乾燥しやすい状態になってしまいます。この症状をドライアイと言います。

ドライアイは、こまめに点眼をしていればそれほど問題はありません。
注意点として、ドライアイの状態は非常に眼にキズが付きやすい状態になっていますので、目にキズが付くと視界がぼやけ、著しく視力が低下してしまいます。

ドライアイの症状は本人の認識がない時期もあり、その時にキズがつきやすいので、大丈夫と思っても処方された目薬などは、最後まで指示通りに点眼するようにしましょう。通常は術後1〜3ヵ月程度で回復します。

コンタクトレンズを長期間使用していた人ほどレーシックの手術後にドライアイを訴える人が多いといわれています。

フラップ異常(医師の技術的なリスク)

通常のレーシックの手術では、フラップ作成は執刀医の技術にかかっています。経験の少ない技術のない医師が行うとフラップを適切に作ることができなかったり、位置がずれたり、中央部が薄くなってしまったりすることがあります。その場合、不正乱視や視力の低下を招く恐れがあります。

特に強い近視の人や角膜が薄い人など、レーシックを受ける適正がギリギリの人は注意してください。
少なくとも2つ以上のクリニックで医師の意見を聞くなど慎重にクリニックを選ぶようにしましょう。

また、医師の実績や日本眼科学会認定の専門医であるかなどを確認してクリニックを選択することも必要です。

角膜実質層には再生能力がないためフラップが完全に固着することはありませんが、術後1ヶ月もすれば簡単に外れることもありません。おかしいなと思ったらすぐに眼科の診断を受けましょう。

角膜潰瘍・感染症

角膜潰瘍感染症は、角膜の上皮が完全に癒着するまでの間に細菌が入り発生します。

角膜潰瘍や感染症は、手術の後に適切な処置をすることでほぼ防げるといわれていますが、万が一起こっても早めに治療をすれば、短期間で完治します。

術後は目をこすってしまわないように保護用のメガネを着用するようにしてしてください。もう大丈夫と気を抜いた頃が一番危ないといわれています。

もし、手術後に異常があった場合はすぐにクリニックに連絡をして正しい処置を受けるようにしてください。

ただ、この角膜潰瘍や感染症は清潔なクリニックを選ぶことで未然に防げるものですので、衛生面が徹底されているかどうかクリニックをしっかり確認してください。

レーシック機器のトラブル

最新の機器が最高の機器とは限りませんが、古く精度の低い機器では当然リスクも高くなります。

医療機器のトラブルで、手術が途中で中断されたり、不完全なフラップが作成されたりする場合もありえますので、最高の設備があるクリニックでレーシックを受けましょう。