今ほどかなしみが必要とされている時代はない

ちくま文庫 山田太一 筑摩書房イキル カナシミ ヤマダ,タイチ 発行年月：1995年01月 ページ数：222p サイズ：文庫 ISBN：9784480029430 断念するということ（山田／太一）／或る朝の（吉野／弘）／覚悟を決める・最後の修業（佐藤／愛子）／めがねの悲しみ（円地／文子）／私のアンドレ（時実／新子）／兄のトランク（宮沢／清六）／二度と人間に生まれたくない（宇野／信夫）／太宰治ー贖罪の完成（五味／康祐）／山の人生（柳田／国男）／『秘められた日記』から（アンドレ＃ジッド）〔ほか〕 人は誰でも心の底に、さまざまなかなしみを抱きながら生きている。

病や老いだけでなく、ほんの小さなことや、時には愛するがためのかなしさもある。

今、大切なことは「生きるかなしさ」に目を向け、人間のはかなさ、無力を知ることではないだろうか。

「生きるかなしみ」と真摯に直面し、人生の幅と厚みを増した先人達の諸相を読む。

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